「どこへ行くか」で、必要な準備は大きく変わります。

このページでは、行き先から必要なワクチン・予防薬・衛生対策を逆引きできるよう、地域別に整理しています。

国際保健・感染症の知見をふまえ、地域ごとのリスクに応じた準備をご提案します。

以下は一般的な目安であり、実際の必要性は渡航時期・滞在期間・活動内容・体調によって異なります。

詳しくは診察のうえでご案内します。

東南アジア・インド

A型肝炎・腸チフス・狂犬病・破傷風(Tdap)などのワクチンが検討され、地域によってはマラリア予防薬やコレラワクチンも必要になります。屋台や生水・生ものを介した旅行者下痢症が起こりやすいため、下痢セットなどの予備薬と、水・食べ物の選び方の注意もあわせてご案内します。都市部と農村部でもリスクは異なります。

アフリカ

国によっては入国時に黄熱の予防接種証明(イエロー・カード)が求められます。髄膜炎菌・狂犬病・A型/B型肝炎・破傷風(Tdap)などのワクチン、マラリア予防薬を検討します。長期の赴任・駐在に向けては、常備薬(アフリカ赴任セットなど)や、現地での医療アクセス・衛生管理についてもご相談ください。

中南米(マチュピチュなどの高地)

中南米は地域により推奨ワクチンが異なります。マチュピチュやクスコなどの高地を訪れる旅行では、感染症対策に加えて高山病への備えが大切です。ワクチンと並行して、高所順応の考え方や携行薬について「山岳外来・山岳医療相談」とあわせてご相談いただけます。

ネパール・ヒマラヤ

トレッキングを伴う渡航では、ワクチンに加えて高所での体調管理が重要になります。渡航前のワクチン、マラリア予防薬(地域による)、高山病の携行薬、登山者健診まで、まとめて準備できます。海外の高所トレッキングは「海外高所遠征サポート」もご覧ください。

北米・欧州・オセアニア

先進国であっても、留学・就学・赴任にあたっては、学校や自治体が求める予防接種の要件があります。MRや破傷風(Tdap)・B型肝炎などの追加接種、髄膜炎菌ワクチンや結核検査、英文の接種証明が必要になることがあります。提出書式に合わせて対応します。また、欧州への赴任・留学では、ダニ媒介性脳炎ワクチンもご検討ください。

動物にかまれるリスクと狂犬病

犬をはじめとする動物にかまれる・引っかかれるリスクのある地域では、狂犬病への備えが重要です。渡航前の予防接種に加え、現地でかまれてしまった場合の対応(速やかな洗浄と医療機関の受診、暴露後の接種)についても、あらかじめ知っておくことが安心につながります。

予防接種以外の備え(水・食べ物・虫)

渡航先での健康を守るには、ワクチンだけでなく日々の過ごし方も大切です。生水・氷・生ものを避ける、信頼できる店を選ぶ、こまめに手を洗うといった基本に加え、蚊などの虫が媒介する感染症のある地域では、虫よけや長袖の衣類、蚊帳の活用が役立ちます。下痢や発熱に備えた常備薬(予備薬セット)もご用意しています。「渡航前の準備」ページとあわせてご確認ください。

渡航先の最新情報の確認を

感染症の流行状況や、入国時の要件(黄熱の予防接種証明など)は、時期によって変わることがあります。

外務省の海外安全情報や、渡航先の公的機関の情報とあわせて、最新の状況をご確認ください。

当外来でも、診察時に分かる範囲でご案内します。ご不明な点は、行き先と日程をお知らせのうえご相談ください。