当院では、登山愛好者やアウトドアを楽しむ方に向けた山岳医療相談を行っています。標高の高い場所では、気圧や酸素濃度の変化により、高山病や凍傷、低体温症など特有のリスクが生じることがあります。
登山経験豊富な医師が、これらの予防法や緊急時の対応、安全な登山計画についてアドバイスし、お一人おひとりの健康状態に合わせたサポートを行います。
高山病について(症状・起こりやすい状況)
高山病は、主に標高2,500m以上でからだが低酸素環境に順応しきれないときに起こるとされ、頭痛・吐き気・食欲不振・めまい・倦怠感・睡眠障害などの症状がみられることがあります。急な高度上昇や、脱水・睡眠不足・過度の運動などが影響することがあります。症状の程度には個人差があり、軽い症状のうちに気づき、無理をしないことが重症化を避けるうえで大切とされています。
高山病の予防で心がけたいこと
- 高度をゆっくり上げ、からだを順応させる行程にする
- こまめに水分をとり、無理のないペースで行動する
- 体調の変化に早めに気づき、悪化時は高度を下げる判断をする
- 睡眠・食事をしっかりとり、体調を整えて臨む
実際の対策は、行程・標高・既往歴・体調によって異なりますので、診察のうえで個別にご相談ください。
予防薬・携行薬について
行程やご希望に応じて、高山病に用いられる薬(アセタゾラミドなど)や、頭痛・発熱に備える解熱鎮痛薬(カロナール)の携行についてご相談いただけます。薬の適否や用量は、診察のうえ医師が判断します。
効果には個人差があり、手足のしびれ・利尿・味覚の変化などの副作用が生じる場合があるため、処方時にご説明いたします。また、服用中のお薬やアレルギーがある場合は、安全のため必ずお申し出ください。
低体温症・凍傷への備え
寒冷・強風・降雨・発汗による濡れなどが重なると、低体温症や凍傷のリスクが高まります。装備(重ね着・防水・手袋・保温)や行動計画をふまえ、予防と、万一の際の対応の考え方をお伝えします。とくに縦走や高所、冬季の登山では、体温の管理が安全を大きく左右します。
安全な登山計画づくりのサポート
普段の健康状態、既往歴、服用中のお薬、これまでの登山経験をおうかがいし、無理のない行程やペース配分、体調管理のポイントを一緒に考えます。
持病がある方や、久しぶりに本格的な登山に挑戦する方も、事前に相談しておくことで安心して山に向かえます。
こんな方にご相談いただけます
- はじめて高所(標高2,500m以上)に挑戦する方
- 海外の高所トレッキング・登山遠征を予定している方
- 過去に高山病の症状を経験したことがある方
- 持病があり、登山前に医師に相談しておきたい方
料金・ご注意
相談は自由診療です。診察料および必要に応じた薬剤費をご案内します。詳しくは「料金一覧」ページをご覧ください。保険診療との併用はできませんのでご了承ください。
上記の情報には一般的な内容を含みます。実際の対策は診察のうえで判断します。
ご相談の際にお持ちいただくと役立つもの
健康診断の結果やお薬手帳、予定している登山の行程表をご持参いただくと、より具体的なアドバイスが可能です。持病がある方や、久しぶりに本格的な登山へ挑戦される方は、事前のご相談をおすすめします。